生きよう

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2014.01.17 Fri 生きよう

この二日間、ずっと腹痛と下痢で寝たきり状態が続いている。

ウィルス性の胃腸風邪だとは思うのだけれども、嘔吐はない。

ほとんど何も食べずに、フルーツジュースやお茶や

スポーツドリンクを飲んでいる。

波のように繰り返す、腹痛と下痢。

昨日は何度も布団からトイレへと体を曲げて、行き来した。

糞尿というものは、何も食わなくても暫くは出るものだなぁ、、。

ジュースを飲んでも、暫くするともよおしてくる。

夕方、何か少しでも食べとかないと体に悪いと思い、

バナナを一本、少しずつ口にした。

疲れが溜まっていたのか、知らぬ間に眠りこんだ。

すぐに目覚めたのだが、太ももに温かいものを感じた。

汗かと思ったがそれにしては量が多い。

もしや、と、すぐに立ち上がってパンツを下ろした。

「脱糞した。」

先日、50の誕生日を迎えた。

昔の人が、人生50年と言った50の年に、

初めて経験した出来事が、脱糞である。

下半身裸になりながら、風呂場で汚れたパンツや

ズボンやシーツを洗った。


糞尿を洗い流していると、

ふと、30年近く昔のことを思い出した。

僕の妹は短大を卒業して、保育士になったのだけれども、

在学中に研修として老人ホームに行った。

ホームから帰ってくる妹に、臭いに敏感な父は、

「うんこ臭い」と、風呂に入ってから来いと、

怒り罵声を浴びせた。

妹は泣いていた。

母はしょうがないでしょ、仕事なんだからと、

妹を庇っていた。

あの当時は父が本当に冷たい人だと感じたけれども、

二十歳にも満たない自分の娘が、研修という名のもとに、

痴ほう症などの老人の下の世話を中心に、

それも研修なのでバイト料ももらえず、ただでやらされることに

やり場のない怒りも感じていたのだと思う。



仕事から帰ってきた妻が、回る洗濯機を

さも汚いものを見るように見つめて、

「漂白したの?」と、聞く、

「いや、してない、、。」

妻は漂白剤をぶち込んで、

「なにもこの時期に、、。台所には入らないでよ。」

と、釘をさす。

長男が大学入試のために受けるセンター試験が迫っている。

潜伏期間24~48時間。

長男にだけは感染してほしくない。


「汚ねーなー。」

僕が風呂場でパンツを洗い終えるとすぐに、

長男は何事もなかったように、風呂に入った。