生きよう

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2013.09.16 Mon 生きよう

台風一過、ふらりと父の見舞いに行った。

病室に入ると、車椅子に座りぼんやりとしている父がいた。

「やぁ。」と、軽く手を挙げた。

「ずいぶんと心配かけたな。」

「いや、べつに心配はしてないけど、、。」

「台風は過ぎたのか?」

「もうとっくだよ。」

「この間、さっちゃんとなおちゃんがお見舞いに来てくれたよ。

ももちゃんは、小学生はこの病室には入れないから、

手紙をくれって頼んだんだけれど、まだ来ないなぁ。」

他愛もない話をして、車椅子を押して外の景色が見える渡り廊下に行った。

自分が入院しているのに、母が血圧の薬を忘れることを心配して、

僕に薬を飲むのを忘れないように言ってくれという。

子供の頃から父と長く話をすることはあまりない。

息子にとって親父とはいつの時代もそんな関係なんだろう。

ふらりと息子が見舞いに来て、父はどれくらい嬉しく感じるのか?

その歳になってみないと、僕には分らないけれど、

渡り廊下から見た、台風が過ぎ去ったあとの青い稲穂の田園風景と、

街並みを僕は忘れないような気がする。

病院から出ると、夕暮の空に浮かんだ月が鮮やかで、

西の空に滲む茜色の夕日と、ひぐらしの鳴き声と

反対側の煙色の雲が優しかった。
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