生きよう

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2012.11.18 Sun 生きよう

昨日は午前中はどしゃ降り

午後になって、雨がやんで青空がひろがった


雨上がりの青空をみると

時折、思い出すことがある

高校三年の初夏、亡くなってしまった友達のことを


彼は高校2年の初めに僕の通う高校に転校してきた

以前通っていた高校はとても優秀な私立の高校で、

なぜ、彼が僕らのような学校に転校してきたのか

不思議だった。


体を壊して、家に一番近い高校。

それが、転校の理由だった。


そんな、彼が僕に言った言葉で忘れられない言葉が、ある

「ぼくは、ひろの歌の方がすきだよ。こころに感じた。」

ぎこちなく、静かに、自分の学ランの胸を、片手で押えて言った。


高校の文化祭で僕はギター一本もって歌ったことがある。

自分の本当に好きな歌をうたった

流行り歌ではなかったので、

次に歌った人と比べると、

盛り上がりに欠ける、寂しいものだった。


その日の僕が、少し寂しそうに見えたのか

普段あまり話さない彼が、近づいてきて

微笑んで言ってくれた

「僕はひろのほうが、好きだよ」


あの日の僕は、何も言わずにその場から

立ち去ってしまったけれど

こころの中

本当はとても

うれしかったんだ

涙が零れ落ちそうなほど、、、


その日、棺桶の中にクラスメートたちは

白い花を差し入れた

代表がさよならの言葉と思い出を語ると

彼の母親の悲鳴にも似た、泣き声が

僕らのこころをしめつけた


帰り道、空には厚木基地から飛ばされる

ジェット機の騒音がこだまして

まばゆいばかりの青空に、いつものひこうき雲が線を描いた


医者になるのが夢だって言ってた

彼は生きようとしていた

ほんとうに生きたいと思っていた

癌に打ち勝って、また勉強がしたいと言っていた


何十年も前のことを思い出す

あの教室、机、彼のニキビ顔の笑顔と白いシャツ

大きめの眼鏡


さぁ、今日も僕はいこう

今を大切に生きていこう

僕は君にあの日いえなかった言葉をいおう


「ありがとう。」


ありがとう、安藤君

僕は君の事を忘れない

ぼくはきみのことを

ぜったいに、わすれないよ