生きよう

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2012.07.16 Mon 生きよう

ゴール前、両チームの選手が入り乱れた。

「入れ!」と、呟きと共に願った。

ボールがゴールに突き刺さった瞬間、母親たちの歓声が響いた。

次男のサッカーの中学時代最後の試合。

熱い気持ちで応援した。


この大会は総当り戦で、次男の中学は負け続けていた。

そして、最後の試合は市でもトップクラスのチーム。

誰もが負けるだろうと予測した。

相手チームも勝てば県央へ進出、負ければ三位に転落。

次男の中学はなんとしても一勝へと、戦い。

相手校は県央進出をかけての試合だった。


「今日はベストメンバーが揃うから、勝てるかもしれない。」

朝からご飯が遅くて食べる時間が無いと、

妻に八つ当たりをしながら、次男が言った。

前日の試合で足を痛めて途中交代した次男の足首に、

妻が湿布を貼りながら、送りだした。


試合は白熱した。

今年四月から変わった新人のコーチの陣頭指揮のもと、

選手は必死に誰もが走り回る。

今までの試合で一番みな動きがいい。

次男も少し足を引きづりながらも、

相手チームのフォワードに喰らい付いて行く。

チームを応援するお母さん方の、声援が響いた。

フィールドを走り回り、大きなフォワードの選手から、

ボールを奪い取る姿に、少し次男を見直した。


応援に行く車の中で、長男が言った。

「今日は勝てるといいね。」

「どっちでもいいわよ。」と妻が言う。

「どっちでもいいってことないだろ。

勝てた方がいいに決まってるだろう。」

一生懸命頑張って来たことを称える気持ちを、

勝敗で曇らせたくない妻と、

先日、テニスの試合で負けて、悔しい想いを抱えたままの長男。


そして、希望と期待の中、白いボールがゴールに刺さった。

試合は2-0で次男の中学が勝利を収めた。

選手たちが一列になって観客席に向かって頭を下げる。

何人かのお母さん方が、泣いていた。

子供たちの顔は汗まみれで、真っ黒で、そして皆誇らしげだ。


夕方から次男は仲間たちと食べ放題に出掛けた。

帰って来た次男に、寝転びながら、

「今日は勝てて本当によかったな。」と言うと、

「あぁ。すごいべ。」
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