生きよう

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2012.06.27 Wed 生きよう

まともに歩けなくなった親父を、病院に連れて行った。

脳梗塞でやられてなかった方の足が、ジカジカと痛いという。

小便も少しづつしかでなくなったという。

自分の容態を、震える左手で、チラシの裏に箇条書きして、

診察の際、女医さんに伝えようとしたが、

老人の話は長くて、分刻みに働く医者には迷惑なのか、

「ちょっと、貸して下さい。」と、にっこりと奪われる。

「字が汚くて、読めないかもしれませんが、、。」

「大丈夫ですよ、良く読めますよ。」と、パソコンのキーボードを打つ。

ほどよく返されたチラシの裏に書かれた、蛇のような文字が、

哀れで、切実で、無情にのたうちまわっていた。

「泌尿器科も予約しときますか?」

老いた身体が、薬漬けになっていく。