生きよう

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2012.01.30 Mon 生きよう

二日酔いの朝に、

妻から仕事だから娘を病院に連れて行って欲しいと言われた。

昨日の夜、39度の熱が出たという。

娘が熱で苦しんでる夜に、僕は旨い刺身と熱燗に酔いしれて、

乗る電車を間違えて、見知らぬ駅にいた。

「朝は随分と熱が下がったけれども、もしかしてインフルエンザかも。」

と妻が言い、予約した時間を僕に告げた。

子供病院なので、待合室の雰囲気は明るい。

おもちゃや絵本がたくさん並んでいる。

若いお母さんが小さな子供達をつれている。

オルゴールの曲が流れている。

娘はその中では大きい方。

二人並んで、長椅子に座った。

とても静かで緩やかな時間が過ぎていく。

僕はポケットから文庫本を取り出して読む。

こんな時間を、十年後、二十年後、娘は思い出してくれるのかな?

診察の結果はインフルエンザ。

「しばらく学校に行けないな。」

「学校はいいけれど、そろばんが困る。もうすぐ級審査だから。」

家に帰って来ると、娘はピアノの練習を始めた。

「パパ、リクエストしていいよ。」