生きよう

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2014.07.28 Mon 生きよう

「ドドン、ドドン、ドン、ドドン、、

ドドン、ドドン、ドドンドドン、、」

僕がバルコニーから椅子に座って花火を見ていると、

隣の部屋のバルコニーから2、3歳の男の子の声。

となりの家の娘さんが子供を連れて里帰り。

「わぁー、木になったよ!」

大きな鳥が空を過ぎていった。

僕はたまらず、プシュっと、缶ビール。

子供が小さい頃の花火はきれいだったな。

ドドンどどんどどんどどんどどん、、。

「終わりだね。」

先ほど帰ってきた次男が言う。

えっ?僕は未練がましく闇空を見つめる。

思春期の子供は終わりの花火がわかるのかな?

遠くから人がぞろぞろと帰ってくる。

停滞していた車が早々と走り出す。

祭りが終われば、すぐに帰ったほうがいい。

残っても寂しい。

花火を見上げる瞳は花火、

手を握り合う恋人同士や家族の後ろ姿も、花火で、

汗を拭きながらちらっと見上げるテキ屋の兄さんも、花火。

今年の花火は、だれが見るのか、、。

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2014.07.27 Sun 生きよう

今日は市のお祭り。

今は霧雨、、。

昼間、妻からメール。

ももちゃんが友達とお祭りに出かけています。

夜、雷雨がひどかったらパパに電話するように言ってあるので、

ももちゃんが帰るまで、お酒を飲まないでね。

私は遅番なのでよろしくお願いします。

そんなメール。

だから僕は祭りの方角を眺めて、蒸し暑いにも関わらずに、

ビールも飲まずに悶々としている。

祭りの夜、子供たちは皆、外へ出掛けたままだ。

遠くから人の塊のようなざわめきが、

道をゆく車やバイクの騒音とともに聞こえてくる。

2014.07.21 Mon 生きよう

車にはねられた老婆を救護した。

国道を大きく右折する車に、横断歩道を自転車で渡る途中で

はねられたようだ。

僕は車をすぐに止めて、老婆のもとに駆け寄った。

先に異変に気づいて彼女のもとに駆けつけていたライダーが、

呼吸や意識の確認をしていた。

意識はあった。

うつ伏せから仰向けに変えてみると、口と鼻が血だらけだった。

一人は頭を、一人は足を、僕は胴体を抱えて、運ぼうとした時、

僕の足が崩れた。

非常に重かった。

僕はもうひとり来てくださいと言いながらも、

もう一度抱き上げた。

とても普段の状況なら無理だったであろうが、火事場の馬鹿力である。

老婆をはねた男は、手伝うこともなく、呆然としている。

お前がはねたんだろう、運ぶのを手伝えと言いたい気持ちだったけれども、

もう体は彼女を移動することに集中していた。

救急車が来るのを確認して、仕事に戻った。

ハンドルを握る手の拳から血がにじんでいる。

彼女を抱きかかえる際に、アスファルトで削れたようだ。

ワイシャツもズボンも靴も、血で汚れている。

僕は拳から滲む血を無意識に舐めて、

彼女の血で汚れた自分自身を見て、

ふと、感染症のことを心配した。

会社に戻ったあと手で血に濡れた服を洗った。


夜中目覚めると、家からは遠く離れた駅だった。

そうだ、会社の先輩と飲んで、ひどく酔っ払って、

電車に飛び乗って、気が付けば終点。

慌てて階段を下りて逆のホームに行こうとすると、

もう電車はありませんよと、機械的な言葉を浴びせられる。

あーやっちゃったなと、改札を出て歩いてみるも、

ビジネスホテルは見当たらない。

街角に立つ若いおまわりさんに聞けば、

「この辺にはありませんねえ。」

「酔っ払っちゃって、乗り過ごして、どっか泊まれるとこないですかねぇ?」

「24時間やってるのは、ここのマックとこの先のマンガ喫茶くらいですかね。

勧めはしませんけど、、。」

初めて個室のマンガ喫茶に入った。

リクライニング式の椅子を伸ばして、始発まで眠った。

帰りの電車で気持ち悪くなって、もどした。

運良く白い袋を持っていたのと、下りの始発には乗客がまばらだった。

途中の駅でうがいをした。

昨日の拳を舐めた血の味と、始発電車に乗り込む前に飲んだポカリが、

酸っぱく入り混じっていた。

2014.07.17 Thu 生きよう

先日、妻と母と三人で那須塩原の温泉に行った。

母がお風呂がいいところがいいというので、

数百年の歴史を持つ温泉郷の露天風呂に入りに行った。

川沿いの露天風呂に降りていくには、

80段以上の階段を降りていかなければならない。

膝の悪い母は階段を苦しそうに「もう無理!」と、

汗をかきながら苦しそうに登ってくる他のお客さんを見て、

川沿いの露天風呂に行くのを諦めてしまった。

一泊をして帰る朝、なんとも悔しい僕は、

「休み休みでも降りていったほうがいいよ。

さっちゃんと一緒に!」と、何度も口にした。

そんな僕の執拗な言葉に折れたのか、母は少し無理をして、

川沿いの露天風呂に妻と一緒に行ってくれた。

「思ったほど、苦しくなかったわよ!」

風呂から戻った母が笑って言った。

体が動くうちに、、そんな気持ちだ。

2014.07.17 Thu 生きよう

誠実であれ、正直であれ。

酔っ払いながら、数日前に作った座右の銘が、

なんとなく気に入って、

心も軽やかで、楽しい気持ちになる。

電車から降りて家に帰る途中、

誠実と正直は似ているけれど、

随分と遠い世界の相反する言葉のような気がした。

正直に生きればただの我侭になってしまう時もある。

今まで生きた責任と義理と思いやりを思えば、

裏切れない誠実もある。

2014.07.13 Sun 生きよう

最近はブログをサボリ気味で、

だからといって、何もない日々というわけではなく、

ただ、書くのがだるくて、酔っ払って眠りにつくと、

あっという間に朝が来ているだけで、

僕は僕なりの日常を、少しだけ好奇心に揺さぶられて生きている。

さっき、長男が帰ってきた。

昨日はどこに行っていたのかと聞くと、

当たり前のように、友達の家という。

その友達が、大学の友達か近所の友達かなんてことは、

別に興味がないから、「ふーん、そうか。」でやり過ごす。

パソコンのヤフーニュースでカナダで9歳で天才認定された少年の記事が出ていた。

長男に「カナダで9歳で天才認定されて、14歳で大学に入った少年の座右の銘は

ジャン・コクトーの青年は決して安全な株を買ってはならないだって。

お前の座右の銘は何だよ?」と、酔っ払って聞くと、

「俺の座右の銘は、座右の銘をもたないってことかな。」

「ふーん。俺の座右の銘は誠実であれ、正直であれだな、

コミュニティが小さくなればなるほど、誠実で正直な人間でないと

生きていけないんだぞ。」

「それは言えるな。」

長男はシャワーを浴びに行き、俺は日本酒を昼間からかっ食らう。
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