生きよう

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2014.06.22 Sun 生きよう

4月を過ぎた頃から、家の中の風景が変わってきた。

子供たちの成長が新たな扉を開いたかの様だ。


長男は大学生になり、

ラクロス部という体育会系の部活に入り、毎朝5時に起きて家を出る。

生傷が絶えないけれども、楽しそうで、

髪なんかは茶色に染めて、厚い眼鏡はコンタクトに早変わりした。

合宿に出掛けたり、アイドルのコンサート会場の警備のバイトをしたり、

テニスサークルにも入ったりと、大忙しで、日に焼けて真っ黒だ。


娘は中学生になって、バスケットと塾通い、携帯のラインに嵌っている。

僕を少しづつ避けるようになり、会話も最小限だ。

親と離れたい年頃なんだと、それなりに距離を置いて見守っている。

この年頃の女の子は難しいのだろう。

この先、何年かはこの距離が縮まらないかもしれない。

もしかして、結婚して子供が出来るまで?

でも、それでも、淡々と待っていようと思う。


次男は高校二年生になり、身長も伸びた。

僕よりは低いのだけれども、長男ともう変わらない。

中学の頃まではとても小さくて心配したのだけれども、少し、ほっとした。

高校では、ハンドボールに夢中で部活三昧。

気楽に朝からいつもシャワーを浴びては歌を歌い、

裸で出てくるので、僕がいつも文句を言いながら、

レースのカーテンを閉めている。


妻は仕事から帰ってきて、ご飯を作って食べた後は、

すぐにウトウトしている。

子供たちの生活のリズムが超朝型になったせいだろう。

でも相変わらずお菓子が大好きで、

日々何かを買ってきては食べている。

僕はそんな妻が、リビングでテレビを見ながら寝入る顔を、

なんとなくおかしく、懐かしく見ては、布団を取りに行く。


僕は休みの日は映画を毎週見に行っている。

昼は炭水化物とビールで酔っぱらって、

夕方には両親に会いに行く。

そしてまた、フラフラになって腹いっぱいになって、

「おじゃましました。」と、年老いた母に手を振る。

母は門のそばで、心配そうに僕が一つ目の角を曲がるまで、

手を振っている。


時が経つのはあっという間だ。

今ある時間を大切にしないといけない。

けれども僕は今日も、

ただ、だらだらっと一日を過ごしている。

2014.06.12 Thu 生きよう

車を走らせれば30分もかからない場所で、

子供の白骨死体が見つかった。

好きな女と遊んでいる間に、子供は寂しさの中で飢え死にした。

何年か前に、風俗嬢がドアを張り付けて、

灼熱の中で子供を飢え死にさせた殺人事件があった。

お人好しはシングルマザーの子育ての苦しさを、

宣伝していたけれど、

僕は苦しくて吐き気と涙が止まらなかった。

一旦背負ったものは、下ろすなよ、捨てるなよ、

踏ん張って、担いで登って行けよ、、と思うのだけれども、

自分のことだけを考える、駄目な大人が多すぎる。


2010.8.13

昨日の夜中、あるコラムニストのブログを読んでいた。

彼女のブログには、母親に置き去りにされて殺された、

幼児殺人事件について、書かれていた。



「彼女が血も涙もない、悪魔の様な人間とは思えない。」

「彼女がウソを書いていたとは、思えない。
 きっと、その時は、本当に愛していたんだと思う、心から…。」

「歯車が、どこでどうズレてしまうと、
 こんなことに、なってしまうのか…。」

 「彼女がしたことは、許されることじゃない。
でも、責められるべきは、彼女だけじゃない。」

「他人の妊娠や、育児に関しての、
 心ない「批判」をやめるべきだ。」

 「私たちの、社会全体の、責任だ。」




彼女の言うとおりかもしれない

でも、、、、

ただただ、二人の子供が不憫でならなかった。




母親のこころを

人としてのこころを

捨てた女

自分の欲望と快楽の前に

子供さえ邪魔ものにしか感じない女

ペットを捨てるように

我が子を捨て

逃げられぬように、ドアを塞ぎ


餓死させた女





だけど、

きっと、


それでも、女の子はママを恨んでいない


恨む感情さえない年頃だ

どんなに人から優しくされようと

「やっぱりママよね」と言われる、年頃だ



だから

余計にかなしい



桜子ちゃんの事を思った


僕は目を閉じた




涙がこぼれた






かーくん、めをあけて

ママはもうすぐかえってくるよ
ごはんもおかしも、いっぱいもってきてくれるよ

ママ、おなかへったよぉ
はやくかえってきて、ママ

さくらこがいつもママをおこらせるから?
ママ、おしごといそがしいんだよね、、、

ママ、だいすきなママ
どこにいるの
なにかあったの

さびしいよー
ママ、さびしいよー

あついよー
かーくん、はだかになろっ

おなかへったよー
かーくんがねちゃった

ねぇママ、どこにいるの

かーくん
ママ、おかしいっぱいもってきてくれるよ
いっぱいいっぱいもってきてくれるよ

ママーママーママーママー、、、

ママママママァ、、ごめんね、、だいすき

2014.06.07 Sat 生きよう

雨が降る。

ここ数日の雨量は平年の6月ひと月分だという。

だけど、今年の僕は憂鬱でない。

とても気分がいい。

だって僕は植物人間。

心は光合成とミトコンドリア。

なんだそりゃ、と思うかもしれないけれど、

僕の心は大海を風に滑る帆船のように、

力強く、前に、突き進む。

そう雨に濡れながらも、大きく息を吸い込む。

「生きるんだ。」

「生きよう。」

雨を全身に浴びて、、。